建設業向けERP(統合業務管理システム)の導入状況を調べたところ、「すでに導入している」は5.2%にとどまり、「導入予定はない」が53.4%を占めました。株式会社アイピアが2026年1月12日に建設業従事者1,000人へWEBアンケートを行い、業務管理の課題とDX導入の壁を数値で示しています。業務管理では約6割が課題を抱え、最多は「原価・利益をリアルタイムで把握できない」24.7%でした。次いで「Excel・紙管理が多く非効率」24.1%、「情報共有ができていない」23.3%、「業務が属人化」22.4%が続き、現場と管理部門の情報断絶が採算管理の遅れにつながる可能性があります。導入不安は「費用が高そう」30.4%に加え、「現場で使いこなせるか不安」29.5%、「社内に定着しなさそう」24.7%、「導入・設定の手間」22.6%が上位となり、コストだけでなく運用面の心理的ハードルが目立ちます。一方、導入に期待する効果は「業務時間の削減」43.1%がトップで、「ミス・手戻りの削減」36.3%、「原価・利益の見える化」35.5%が続き、労働時間短縮が求められる環境下で実効性のある効率化が重視されている状況です。選定基準では「操作の分かりやすさ」42.3%が「費用対効果」41.3%を上回り、「自社の業務フローに合う」32.5%も一定割合となりました。今後は、導入コストの説明に加え、現場教育や定着支援まで含めた導入設計が進むかが、ERP普及の鍵になりそうです。
